韓国に来たら焼肉でしょ。
と、ソウルの町中にある有名でおいしい焼肉屋さんに行かれることも多いと思います。
もちろんそれでも十分素敵な体験ができるのですが、もし韓国で
- 韓国の牛肉を安く食べたい!
- 畜産卸市場というのが気になる
- あのピンクの光を直接見てみたい
- 変わった部位も見てみたい
- 牛タンを韓国で食べたい(今回はご紹介しません)
と、普通の焼肉屋さんとはちょっと違う体験をしてみたい方はぜひ「マジャンドン畜産市場」をお勧めしたいです!
日本の肉屋とはちょっと違う、畜産市場にちょっと驚くかもしれません。
マジャンドンとは?畜産市場では何を売っているの?肉の種類はこれ!
ソウル市で開設しているサイトを参考にすると、マジャンドンは1958年牛肉の市場ができたことから始まっています。
つまり、牛肉のための市場でした。
朝鮮時代馬場の領域は時代の流れとともにその姿が変化しました。牧場は消え、行政区域上の名前だけが残りました。また馬場は消えましたが、家畜市場や屠殺場・新設洞競馬場やトゥクソムに設置された乗馬場など「馬場」と関連させて解釈できる機能はこの地域に長く残っています。
http://museum.seoul.go.kr/archive/archiveList.do?type=A&type2=year&arcvGroupNo=2233
조선시대 마장의 영역은 시대의 흐름과 함께 그 모습이 변화하였습니다. 목장은 사라졌지만 행정구역 상의 이름만이 남았습니다. 또 마장은 사라졌지만 가축시장과 도축장·신설동 경마장과 뚝섬에 설치되었던 승마장 등 ‘마장’과 관련시켜 해석할 수 있는 기능은 이 지역에 오랫동안 남아 있습니다.
とはいっても現在は、豚肉もたくさんありますし、あとで写真がありますが、豚の頭(顔?)なんかも販売されています。
ほかにもいろいろな部位や内臓など、町中にある精肉店ではなかなか見られないような肉の部位もこの市場では並んでいます。
言い換えればここにない部位は、ほかでもなかなか見つかりません。
普段私たちは生きているものをいただいているのですが、スーパーに精肉として並んでいるとすっかり忘れてしまいます。
でもここに来ると、あぁ本当に生きているものをいただいているんだな、という場面に出くわします。
少し驚くようなものもあるので、現実が受け入れにくい方はもしかしたら行くのをためらわれるかもしれません。
そういうのが大丈夫な方でしたら、一般的には見たことないようなものも多く並んでいるので、
好奇心が旺盛でいろいろなものを見てみたい!という方にはお勧めな市場です。
私には名前すらわからないようなものがたくさん並んでいます。
そんなマジャンドンで、今回ハヌ(韓牛)をいただいてきました。
地方からいい牛肉が集まってくるこの市場では新鮮でおいしい韓国産の牛肉が安く食べられることで有名です。
そうはいってもここは食肉を販売する市場なのでその場で食べることはできません。
でも、近くに市場で購入してきた肉を食べるための場所を提供する専門の食堂があるので、市場で買ってきた肉をそういう食堂で食べられたり、「焼肉横丁」と呼ばれる食堂が並んでいるところで市場の肉を食べる方法があります。
今回私たちはその「焼肉横丁」のほうに行っておいしいお肉をいただいてきました。
ここからはかなり主観丸出しの「おいしかったレポート」になります。
マジャンドン畜産市場(마장축산시장)はどこ?ソウルでの位置や行き方解説
マジャンドンはソウルの北東のほうに位置しています。
赤い四角をつけたところはマジャンドン焼肉横丁です。
ここから下のブロックが畜産市場になります。
最寄り駅は5号線のマジャン(마장)駅と2号線ヨンドゥ(용두)駅になります。
ただ、少し駅から歩きますのでバスに乗れる方は、naverやグーグルで行き方を調べてバスで降りると、市場に比較的近いところで降りることができます。
今回私たちが行った「マジャンドン焼肉横丁( 마장동먹자골목 )」はマジャンドン畜産市場の北側にあります。
こちらは北門です。
北側の門のすぐ横に 「マジャンドン焼肉横丁( 마장동먹자골목 )」 はあります。
こちらが焼肉横丁の入り口です。
この細めの道に看板とお店がぎっしり並んでいてる様子がとっても独特で、でもどこかで見たことあるような風景になぜか懐かしさのようなものを感じます。
今回はこちらの多くのお店の中から「テグチプ(대구집)」に行ってきました。
ここが友達がリサーチした中で一番よかったらしいです。
マジャンドン焼肉横丁にあるお店「テグチプ( 대구집 )」
こちらは焼肉横丁の裏側です。
私は焼肉横丁があるなんて知らなかったので、裏側に行ってしまいました。
友達に連絡すると、もう中にいるということだったので、建物の左に見える階段を上がって、食堂のキッチンを通って座席につきました。
何とも不思議な建物です。
お店を出て、横丁側の通りに出ると、その細い道には両側にぎっしり焼肉屋さんが並んでいます。
こういうちょっとノスタルジックな雰囲気なところが好きな方にはたまらない雰囲気を持っています。
看板がずらっと並んでいて、日本語もいっぱい見られます。
「テグチプ( 대구집 )」韓牛のメニューとお値段は?おかずで出てきたのは生レバー!
こちらのお店では牛肉のみを扱っています。
友達が何にしようかものすごく悩んでました(笑)
韓国で豚の焼肉になれている私的にはけっこういいお値段です。
迷いに迷って、「韓牛セット(한우모듬)」の600gのやつを注文!
内容は
- トモバラの一部/牛の三枚肉(엽진)
薄くスライスされることが多い。1頭当たり3キロ前後とれる部位。牛の等級にもよるが比較的高価な部位 - カルビ
- ハネシタ/肩下ロースの霜降り部位(살치살)
日本ではザブトンとも呼ばれ、霜降りが一番入っている部位。脂の甘みと肉のうまみが感じられる部位
を注文しました。
注文して出てきたのがこちら!
薄くスライスされているものがトモバラ、大きくカットされているものがカルビ、残りがハネシタです。
これで600g。
こちらで説明した通り、
肉屋さんでは一人前150g~200gくらいなので、三人前の量です。
友達が
大丈夫かな?食べきれるかな??
と心配しております。
早速焼き始めます!
火の上に乗せただけでとろけだす脂が食欲をそそります。
あーーーハンパなくおいしそう!!!
ちなみに火はこちらの炭で焼いています。
こちらの練炭で、こんな感じで
霜降りの部分を
焼きすぎないように
気を付けながら焼いていきます。
うっかりしているとあっという間に焼けてしまうので、少しずつ焼いていきます。
こんなにところどころに脂があり、肉の表面は脂でテラテラしているのに全然脂っこくなく、しかも口の中でお肉がとろけます!
カルビは肉!って感じでしたが、それでもなんだか軽い食感でびっくりです。
さっとあぶるようにして肉を焼いて、口に入れた時の溶けるような肉を楽しんでいたら、焼けた写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました(ノД`)・゜・。
友達が動画にしているので、よかったらこちらをご覧ください。
こちらの動画でも上がっている通り、お通しでセンマイと生レバーが出てきます。
こちらはなんとおかわりできます!
生レバーはごま油と塩がかかっています。
そして、ユッケ(牛肉の刺身)もでてきました。
これの味付けが本当に絶妙でおいしい!!
のですが、写真を撮り忘れてしまったので、こちらもよかったら動画で見てみてください。
写真を撮り忘れるくらいおいしかったです。
ちなみにユッケはおかわりはできませんでした。
それからコロナ対策で、隣の席との間にはこんなものがあったりも。
最初に食べきれるかな?
と心配していた友達の考えは全くの杞憂で(笑)二人で、あっという間に食べてしまいました。
しかも、けっこう食べたのに重たい感じは全然なく、
あーーーーー!!おいしい!!!!
しか言っていない気がします。
しかも軽くて、いっぱい食べたのに食べてないみたいな感じです。
なんていいながらなんとなくお腹もいっぱいになってきたころ、周りを見回すと夕食時のせいかだんだんお客さんが集まってきています。
こちら「テグチプ( 대구집 )」は来た時からかなりお客さんが入っていたのですが、もうずっとお客さんがいっぱいで
私たちが帰るころ、団体さんが入るとかで、お店の人大忙しでした。
「マジャンドン焼肉横丁( 마장동먹자골목 )」 トイレはどこ?
韓国の昔からある建物に行くと、気になるのがトイレ。
最近のお店は店内にあったり、しっかりしているところも多いのですが、昔からある建物の場合、トイレ事情なかなか心配だったりします。
こちら 「マジャンドン焼肉横丁( 마장동먹자골목 )」 のトイレはどうかというと、この 「マジャンドン焼肉横丁( 마장동먹자골목 )」 全体で共用している公衆トイレのようなものがありました。
中も比較的きれいで、私が行ったときはトイレットペーパーも設置されておりました。
位置は、先ほどの入り口から反対側にずっと歩いていって、一度焼肉横丁を抜けます。
左手に降りていく階段があり、その途中にトイレがあります。
「マジャンドン畜産市場」 の中を歩いてみよう!
ご飯を食べ終わって、市場を見学しようと市場に向かって歩いているとこんなものが。
えっと・・・牛さんちょっとカッコよくしすぎなのでは?
という構図の「豚さん的には気持ちどんななんだろう・・・」というモチーフの像があります。
中に入っていくと
こんな感じで豚の頭が並んでいたりします。
そういえば昔は、お店を開業したり何か事業を始めるときに、発展を願ってちょっとしたセレモニーを韓国ではしていました。
その時に使われていたのはこの豚の頭です。
いろいろな供物と一緒にこの豚の頭が供えられ、豚の鼻には1万ウォン札が刺さっていました。(当時5万ウォン札はまだなかった)
そういう風景も最近は見なくなりましたね。
この通りは肉の色をよく見せるためにピンク色の光がお店の中で多く見られます。
正直ちょっと怪しげに見えます(笑)
ただ、お店の人の包丁さばきはスムーズでものすごくかっこよく、この市場をずっと守ってきた職人の仕事なのだな、と感じました。
こちらは西門です。
牛さんに見つめられてる感ハンパないです。
この下にはこんな感じでずっとお肉屋さんが並んでいます。
今回 「テグチプ( 대구집 )」で韓牛を食べましたが、注文表のリストのほうをよく見ると、韓牛の上には国内産という肉がありました。
韓牛と国内産を分けているのです。
そういえば韓牛って何だろう?と思って調べてみました。
韓牛ってなに?韓牛と国内産は分けて使っている!その区分は?
韓牛というのは韓国の牛の品種の名称になります。
下記のサイトにある通り、韓牛はずっと昔に、韓国に到着してからは外来種と混ざっていない固有の種類で、多いのは茶色い色をしたものですが、ほかにも
・こい茶色に黒い模様が入ったもの
・黒
・白
の韓牛があります。
こちらのサイトによると韓牛という品種について知ることができます。
これまでの研究によれば、韓牛(Bos taurus Coreanae)は、ヨーロッパ原牛(Bos primigenius)とインド原牛(Bos indicus)の混血腫から起源し、北部中国/満州を経て朝鮮半島に移された後、他の品種との交流なしで純血種繁殖によって今日に至ったと見ています。
https://m.hanwooboard.or.kr/info/cowkind.php
지금까지의 연구에 의하면 한우(Bos taurus Coreanae)는 유럽원우(Bos primigenius)와 인도원우(Bos indicus)의 혼혈종에서 기원하여 북부중국/ 만주를 거쳐 한반도에 옮겨온 후 다른 품종과의 교류 없이 순종번식에 의하여 오늘에 이른 것으로 보고 있습니다.(국립축산과학원 축종별품종해설)
韓国では韓牛というと高級というイメージがありますし、ブランド力というのもありますが、
個人的にはやっぱりおいしい、というのが一番重要な気がします( *´艸`)
じゃあ国内産と呼ばれるものは何かというと、乳牛やそのほかの品種、それから、海外から例えば子牛の状態で連れられてきて、6か月以上韓国にいるもの も国内産、として流通します。
なので、厳密にいえば韓牛も国内産になるわけなのですが、その中でも韓牛は別の呼び方で流通しているというものなのです。
というわけで、韓牛だから素晴らしい、というわけではなく、それぞれ品種の差だったり、国内で育てられたのか、海外で育てられたのか、という違いを認識して、お肉を感謝しておいしくいただけたらいいのではないかと思いました。
マジャンドン畜産市場はこの一帯にあります。
コメント